相談できること
「がん相談支援センター」は、患者さんやご家族のほか、地域の方々がご利用いただける相談窓口です。
がんと診断されると、「何をどうしたらいいのか?」そんながん患者さんの気がかりを、がん専門相談員が一緒に考えます。
しまねのがんハンドブック
がん患者さんやご家族に役立つ様々な情報をまとめてあります。療養生活を行うための手がかりとして、ぜひお役立てください。
がん治療に関する一般的な情報の提供
がん相談支援センターには、それぞれのがん種の小冊子や、
がん患者の療養生活
がん治療を行う上では、「体に辛い症状がある」、「病気のことが不安で眠れない」などの体や心の症状や、「自宅での生活に困りごとがある」「介護保険を利用したい」「訪問診療や訪問看護を利用したい」などの生活についての悩み、「治療にかかる医療費は?」「休職中に利用できる制度は?」など経済面での気がかり、また「家族にどう伝えたらいいの?」「家族は患者にどう接したらいいの?」と家族ならではの心配を抱えられることがあります。
当センターでは、相談者の話を伺い、一緒に考え、必要な情報提供をすることで、患者さんご家族の悩みや不安が軽減でき、がんに罹患しても自分らしく生活できるように支援を行います。
セカンドオピニオン
セカンドオピニオンとは、
セカンドオピニオンを受けたい場合は、
セカンドオピニオンを受ける前に、
○当院受診中の方で、
主治医にご相談ください。どこの医療機関にかかればよいのか、
当センターでは、院内がん登録を利用した「
国立がん研究センターがん情報サービス
施設別がん登録件数検索システム がん種別の診療数で病院を探してもらう
○他院受診中の方で、
次の事項にご留意い
費用 | 1回当り16,500円(消費税含む)で自費診療となります。 |
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対象者 | 原則患者様本人ですが、家族の方も可能です。相談内容 治療に係るものに限ります。 また、医療費・医療訴訟・医療給付等に関わることについては対象外です。 |
相談に必要な資料 | 現在受診されている主治医からの診療情報提供書、相談に必要な検査データが必要となります。 |
相談開設日 | 申込書受理後、日程調整をした上で、申込者にご連絡します。なお、セカンドオピニオンの場合は、相談に応じるのみで治療は行いません。 |
相談時間 | 30分~60分まで |
申込み方法 | 「セカンドオピニオン申込書」「セカンドオピニオン相談同意書」(家族のみ受診の場合)をがん相談支援センターに送付してください。 申込書、同意書は下記よりダウンロードできます。 |
臨床試験・治験
新しい薬や治療法が、実際の診療で使われるためには、ほんとうに効果があるのか、安全に使えるのか、ということを倫理的・科学的な方法で調べなければなりません。実際に患者さんに参加していただいて効果や安全性を確かめるのが「臨床試験」です。
がんの臨床試験については、 国立がん研究センターがん情報サービス がんの臨床試験を探すに詳しく解説されていますので、ご覧ください。
当院でも、よりよい治療法を見つけるために臨床試験を行っています。当院でがんの治療をされている患者さんが臨床試験に参加できる可能性がある場合は、担当医からお話しをさせていただくことがあります。また、患者さんやご家族が、臨床試験についてお聞きになりたいことがありましたら、がん相談支援センター または その臨床試験を行っている診療科の担当医におたずねください。
なお、製薬会社などが新しい薬を開発するために行う「治験」については、 臨床研究センター治験管理部門のウェブサイトをご覧ください。
緩和ケア
「緩和ケア」は深刻な病気によって生じるさまざまなつらさをやわらげ、その人らしい生活を支援するものです。病気の始まりから受ける積極的な治療であり、ケアです。 当院は、緩和ケアチーム、緩和ケア外来、緩和ケア病棟があり、外来・入院を通じて、患者さん・ご家族のケアを支援します。
「妊孕性温存療法」「温存後生殖補助療法」
妊孕性(にんようせい)とは、妊娠するための力や機能のことであり、女性にも男性にもかかわることです。
抗がん剤や放射線治療により生殖機能に影響が及び、子どもを持つことが困難になる場合があります。その場合には、未受精卵子・卵巣組織・精子・胚(受精卵)を凍結保存し、将来子どもを授かる可能性を残す治療法があります。これを、「妊孕性温存療法」といいます。
また、妊孕性温存療法で凍結保存した検体を用いた体外受精、顕微授精、胚移植などの治療のことを、「温存後生殖補助医療」といいます。
小児・AYA(思春期・若年)世代の患者さんが、がん等の原疾患の治療開始前に生殖機能を温存することで、将来に希望を持って治療に取り組むことができるよう、「妊孕性温存療法」及び「温存後生殖補助医療」に要した費用の一部を助成する事業を実施しています。
制度の助成事業の詳細は、「島根のがん対策 妊孕性温存療法に関する助成事業」でご確認ください。
AYA世代のがん患者さんへ
AYA(アヤと読みます)世代とは、Adolescent&Young Adult(思春期・若年成人)のことをいい、15歳から39歳の患者さんがあてはまります。 小児に好発するがんと成人に好発するがんがともに発症する可能性がある年代であり、肉腫など、AYA世代に多い特徴的ながんも存在します。
AYA世代の患者さんは、就学、就職、結婚、出産、子育てなど、様々なライフイベントに直面し、一人ひとりが自分らしく過ごせるためのサポートが必要です。
当院では、「子どもとAYA世代サポートセンター」があり、医師・看護師・チャイルドライフスペシャリスト・医療ソーシャルワーカー・心理士・保育士が、気がかりや不安が軽減できるよう一緒に考えます。「子どもとAYA世代サポートセンター」でのかかわりを希望される場合は、お気軽に当センターにご相談ください。
長期入院中の高校生への教育支援として、遠隔授業機器の貸し出しを実施しています。
長期入院中の高校生の学習をサポートします
アピアランスケア
アピアランスケアとは、
治療と仕事の両立
がんの診断を受けられた方の約3分の1は、20~64歳の働く世代だと言われています。診断されてからの気がかりとして、仕事に関する不安を口にされる方は少なくありません。
「今まで通りの仕事ができるか不安」
「会社や同僚に迷惑をかけて申し訳ない」
「職場に病気のことを伝えたほうがいいのか?」
「休職中は給与が出ないと言われた」
「体調にあわせて仕事がしたい」
がん相談支援センターでは、仕事への不安が軽減できるように仕事についての相談も対応します。必要に応じて、相談会の紹介や、医療スタッフ・院外の専門職との連携を図ります。
仕事を探したい方
ハローワーク出雲の就職支援ナビゲータによる就職支援相談会を行っています。
日時 | 毎週木曜日 10:00~12:00 |
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場所 | がん患者・家族サポートセンター(事前予約必要) |
治療を続けながら仕事を続けたい方
島根県産業保健総合支援センターの両立支援促進員による出張相談を行っています。
日時 | 毎週第4木曜日 13:00~16:00 |
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場所 | がん患者・家族サポートセンター(事前予約必要) |
患者同士の交流の場
がん患者サロン「ほっとサロン」
患者サロンは、がん患者やその家族をはじめ、どなたでも、お気軽に参加できます。患者さん・家族が、ご自身の悩みを語り療養生活に関する体験を互いに話すことで、不安を緩和したり、がんに関する情報交換や交流を深めたりする場になっています。
当院には、がん患者さんの交流の場である「ほっとサロン」があります。
日時 | 毎月第2月曜日10:00~12:00 |
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場所 | 外来診療棟3階外来化学療法室前 (木の看板が目印です) |
詳細は、ほっとサロンだよりをご覧ください